準の、心はたしなむ程度です

メンタルヘルスィ~を目指す人を応援するブログ

カウンセリングのススメ!~ストレスレスな日常を過ごすためのツール~

 

こんにちは、準です!

 

今月より仕事で新しいプロジェクトが始まり、少し心の余裕が減ってしまいました。

プロジェクトごとにクライアント、テーマ、メンバーも変わるため、はじめのうちは結構大変で、睡眠不足も相まって少しメンタルを摩耗させてしまいました…。

 

メンタルを健康に保つには、日常生活のちょっとした心がけからはじまり、外部の力を借りるような方法まで色々あり、自分の状態に合わせて選択することができます。

 

このブログでは、以前『マインドフルネス呼吸法』を取り上げています。

ちょっとのすきま時間を利用してできるので、毎日習慣的に実践できる方法として紹介させていただきました。

jyun-ct.hatenablog.com

jyun-ct.hatenablog.com

 

今日は、ちょうど今の私のようにストレスを感じる環境への対処法を知りたいときに一押しのケアとして、カウンセリングを取り上げたいと思います。

日本では、まだまだ身近なケアではありませんし、受けるのにはちょっと抵抗感のある人も多いようですが、これを読んでくれたみなさんにとって、メンタルの健康を保つ選択肢がまた一つ増えてくれればうれしいです。

 

(ちなみに日本人のカウンセリング利用率はかなり少ないと予想しています><。詳細は下記記事をご覧ください!)

jyun-ct.hatenablog.com

そもそもカウンセリングってなにするところ?

 

ここで扱うカウンセリングとは、厳密には心理カウンセリングのことを指しているのですが、いまいち何をしてもらえるのかよく分からない、という人も多いかと思います。

 

実際にカウンセラーとして働いてらっしゃる方の書籍ではこのように定義しています。

精神医学・心理学などの専門的な知識や訓練をベースにして、相談者の悩みや問題を解決するための援助を行うこと

引用元:『 精神科医の仕事、カウンセラーの仕事』(著)藤本修、関根友美

 

簡単に言うと、やってきた相談者の話を聞きながら抱えている悩みを把握し、相談者が解決の糸口を見つけられるように、第三者の立場で心理療法に関する専門的な知識を駆使しながら支援していく、というのがカウンセラーの役割になります。

 

話を聞くという意味では、友人や家族などに相談するという選択肢もありますが、大きな違いは、

①個人の価値観ではなく専門知識に基づいている

②カウンセリングの場以外での関わりはないため、あくまで客観的な立場でアドバイスをする

守秘義務があるためカウンセリングで相談したことが外に漏れることはない

ということです。

 

身近な人に相談した際に、なんだか批判されて終わってしまったり、これからの人間関係を考えるとアドバイスに従った方がよさそうだ、なんてことで気を揉む必要はありませんし、身近な人には相談しづらいことも、気軽に相談することができます。

 

ただし、ここで誤解なきようお伝えしたいのは、カウンセラーは直接相談者の悩みを解決してくれるわけではありません。

カウンセラーの仕事は、複雑に絡み合ってしまって解きほぐせずにいる悩みを聞き、一人ではたどり着けなかった新しい視点を持つようアドバイスしたり、相談者の役に立ちそうな情報を提供するなど、相談者自らが課題と解決策を見つけられるよう誘導するところまでです。

それを受けて、実行に移すのはあくまで相談者本人、ということになります。

 

一人で悩みを抱えてしまい、気付くとそのことばかり考えているけど、一向に解決の糸口が見つからず困っている、という状態の時、カウンセリングは頭と心に新風を吹き流すことで、滞っていた考えを押し出し、代わりに新しく芽生えた考えに基づいて行動していくイメージです。

 

自分に合いそうなカウンセリングの選び方

 

今の自分は、カウンセリングを受けると少し楽になれるかも?と思い当たるところがあれば、是非このブログを読み進めてみてくださいね。

 

それでは、つぎにカウンセリングの選び方についてです。

案外ここが一番難しくて、ハードルになるのではないかなぁと感じています。

 

検索してみると分かるのですが、カウンセリングと一言で言っても様々な種類がありますし、カウンセラーの掲げる資格にもさまざまな種類のものがあります。

なかには、何の資格なのかよく分からないものや、資格は持っていないけれど自分の経験を活かしてご相談に乗ります、といったスタンスのものもあります。

 

カウンセラーにも医師のような国家資格があれば、それを持っている人がカウンセリングしてくれるところに行けばよいのですが、今の日本の心理職にはそれがありません。

一方で、民間の心理学に関する資格は多数ありますし、カウンセラーという名称で商売をするのに、この資格でなければいけない!などという法的な規制はないので、何なら名乗ってしまえばその日からカウンセラーになることもできます。

 

でも、せっかく自分の悩みを相談するのだから、安心感と信頼度の高いものを選びたいですよね。 

 

私がオススメするのは、『臨床心理士』の資格を持ったカウンセラーがいるカウンセリングクリニックを選ぶことです。

 

臨床心理士民間資格でありながらも、MBAや弁護士のためのロースクールと同じような専門職大学院での教育が必須ですし、スクールカウンセラーなど様々な公的な場所でのカウンセリングを行うための資格要件として掲げられているため、最も信頼度のある資格です。

 

ただし、同じ臨床心理士を持つカウンセラーを抱えている場所でも、基づく心理療法の考え方や対応してくれる相談内容が異なります。

 

そこで私が選んだのは、極力幅広い相談内容に対応し、キャリアや労働に関するカウンセリングにも対応してくれるクリニックでした

 

専門家ではありませんから、カウンセリングを受ける前に自分に何が必要なのか特定することは難しいので、まずは幅広い心理療法に対応してくれる場所で話を聞いてもらったうえで、必要な見立てをしてくれるところを選ぶのが良いでしょう。

 

個人的には、心理療法のなかでも催眠療法を専門にやっています、といった場所は持っていたイメージからしてハードルが高かったので、意識的に避けてしまいました。

また、ストレスの原因が仕事の悩みから来ていることが多いので、産業カウンセラーなど企業でのカウンセリングにも対応していて、仕事の悩みやキャリアの相談にも乗ってもらえそうな場所を選びました。

 

最後にどのようなスタイルで行ってもらうのかを選ぶ必要があります。

カウンセリングというと、対面で行うイメージが強いですが、なかには電話やメールでのやり取りを通してカウンセリングを行ってくれる場所もあります。

ただ、少なくとも初めての場合は対面によるカウンセリングを受けた方が良いかと思います。

メールだとなかなかテンポよく話が進みませんし、文字で詳細まで取り違いが起きないように表現するのもなかなか難しいものです。

電話でも表情の変化などノンバーバルな部分が見えないため、判断する材料が対面よりも少なくなってしまいます。

メンタルの状態を正確に理解してもらい、適切なアドバイスをしてもらうためには、始めは対面でカウンセリングを受けることをオススメします。

 

とはいえ、人によっては住んでいる場所から通えそうな範囲にカウンセリングを受けられるクリニックなどがない、もしくは体調が悪くて外に出るのが難しい、ということもあるでしょうから、そういった場合は状況に合わせて選んでいただくのが良いでしょう。

 

最近は、オンライン上で利用できるカウンセラーと相談者のマッチングサービスがあるようです。

そのサービスでは、自分に合ったカウンセラーを見つけ、Skype上で話を聞いてもらうことができるので、住んでいる場所に制約されることなく相談することができます。

メンタルヘルスに関するケアも、情報通信発展の恩恵を受けて、より気軽に利用できるものが増えてきていますので、また別の機会にどこかで取り上げたいと思います。

 

いざカウンセリングを受けてみよう!

 

自分に合ったカウンセリングを見つけたら、さっそく予約をして受けてみましょう!

 

場所によっても様々ですが、私が選んだ場所では、時間よって何種類かのコースを選ぶことができました。

 

だいたい、30分/60分/90分…と30分刻みで増えていくのですが、60分で1万円程度かかります。

30分だと自分の悩みを伝えきる自信がなかったものの、90分になると1万5,000円…さすがに最初からそこまでのお金を負担するのはハードルが高いなと思い、60分コースを選択しました。

 

結果的に、60分コースで十分満足することができたので、悩みの内容にもよるでしょうが、まずはじめはこのくらいの時間の長さを選ぶことをオススメします。

 

当日の流れとしては、受付後まもなくカウンセリングルームに案内され、受付担当の方以外と顔を合わせることはありませんでした。

カウンセリングルームは、パーテーションで仕切られ、隣の音は全然聞こえてきません

 

ちょっと腰かけられるような背の低いふかふかのソファーにクッションやひざ掛けが置かれていて、向かいに同じ高さの小さな椅子がありました。

ソファーの方に腰を掛けて待っているよう指示され、まもなくして登場したカウンセラーさんが、小さい椅子の方に座ります。

 

はじめてのときは、カウンセラーさんの自己紹介から始まり、次に私がどのような悩みからカウンセリングを受けに来たのか説明するよう促されます。

 

相談内容は人それぞれですが、私の場合は仕事で上手くいかない日々が続いた結果、自己嫌悪の負の連鎖に陥ってしまって抜け出せずにいること、周りの評価が気になっていて、1日程度の休みをとることさえ言い出せずにいることなどを相談しました。

 

カウンセラーさんは、こちらが話しているときはほとんど途中で口を挟むことはなく、話し終えると静かなトーンでこちらの話した内容を元に深堀していくような質問を投げかけてくれます。

 

終盤には、ストレス源の特定や現状に至ったメカニズムを解説してもらい、メンタルの健康状態に合わせてその日からできる習慣を紹介してもらいます。

私の場合は、マインドフルネス呼吸法だったり、周囲にいるパワハラチックな上司への恐怖心の克服法だったりしてきましたが、これまで紹介していただいた習慣はいずれも30秒から5分程度でできるものばかりでした。

 

そしてカウンセラーさんのガイドによって、その習慣をワンセット試してみて、なんとなくの感覚を掴んだところで60分を終えるような感じです。

 

カウンセリングを終えた段階では、まだ解決に至ったわけではありませんが、どんな心持で何を実行に移せば良いのか、ということが見えるだけでも、かなり心は軽くなるものです。

 

心理カウンセリングとは、日常生活を快適に過ごすためのツールである

 

私はこれまで4回ほど、心理カウンセリングを受けに行っています。

  

新しい環境や条件に身を置くことになり、自分一人ではなかなか解決策にたどり着けそうにないな、というときにこそ顔を出してきています。

 (もっと受けたい気もしていますが、値段も1万円程度と決して安くはありませんのでね…。)

 

アドバイスしていただいた習慣を生活に取り入れることで、徐々にではありますが毎回心の余裕を取り戻してきています。

 

そして少し余裕が出てくると、自分が取り入れた習慣がどのような心理療法的な考えに基づいているもので、もっとよくするには何ができるか、といったことを調べるようになり、自分のメンタルの余裕を保つレパートリーを自発的に増やすきっかけにもなっています。

 

個人的には、頭の中で悶々と考えてこじらせてしまう前に、ぱっと第三者の助言を聞くことが大事だと思っています。

 

冒頭にも書いたように、心理カウンセリングはまだまだ身近なものではないでしょうが、決して怖い場所ではないですし、心が弱いからカウンセリングにいくということでも決してありません。

 

同じ日常生活を過ごすにしても、感じるストレスや苦しい気持ちが少ない方がいいですよね。

心理カウンセリングは、そんなストレスレスな日常を過ごすための心持ちと習慣のアドバイスを得られる場所なのです。

 

今、少し心の余裕がなく、頭の中で心地よくないことを悶々と考えてしまっている方には、心理カウンセリングをオススメいたします。